剣技
□剣劇乱舞 第一話
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――立海大付属中 校門前――
着なれない制服に身を包み、俺桐ケ谷一葉は、バカでかい校舎を目の前にそこに立ちつくしていた。
「って、いくら中学でもデカすぎだろ……」
自分が通っている学校もそれなりの広さがあると思っていたが、ここはそれ以上だと思う。
菊岡から渡された学校のパンフレットを見ても驚くほどだったのに、現物を見たらその凄さを余計に実感した。
(第一校舎。第二校舎。特別棟。部活棟。とかまではいいとして……。
なんだよカフェテリア棟って! 普通校舎と一緒か、二階建て位の建物じゃないのか!?
地上六階とか! どんだけだよ!?
ってか、なんか異常にテニスコートの数多くない!? なんなの5面って!?
どこのスポーツ施設だよ!? いくらスポーツが有名な学校だからって、優遇されすぎだろ!?)
あまりにも予想外の外装に心の中でそう文句を並べ立てていると、ふいにチャイムだと思われる大きな音にビクッと肩を震わせた。
「って、ヤバい! 遅刻!」
悲しい学生の性。チャイムが聞こえたら走らずにはいられない。俺は急いで校舎の中へと入って行った。
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