〜魂の緒よ篇〜
□気宇
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弥生「なぁ高杉…。貴様は壊すと言ったな」
高杉「ああ」
高杉は先ほどの焦りを微塵も見せずに薄く笑う。
弥生「それはある意味…手なのかも知れぬなぁ」
桂、銀時、弥生が横に並ぶ。
弥生「…しかし我はもう…変わることは望まぬのだ」
高杉「…」
弥生「壊すことで変えられるとしても…我はそれを望まぬようになってしまった」
血を弾く刀が、光を帯びる。
弥生「我は今…変わらぬことより…変わることの方が怖い…!!!」
銀時「弥生…」
弥生「だから…貴様にこの国を壊すことは…この我が命を持ってさせん!!」
弥生は刀を構える。
高杉「ふっ…そうかい。好きにしな」
高杉が指を鳴らせば、また次々に天人が出てくる。