〜魂の緒よ篇〜
□狷介
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翌朝――
銀時「んー…眠ィ…」
神楽「銀ちゃんっ!弥生がいないアル!」
銀時「なっ…なんだとっ!?」
新八「家に帰ったんでしょうか…?」
銀時「そんなはずは…」
銀時は表に出てみる。
しかしそこには弥生はいない。
桂「…弥生なら女に連れ去られた」
銀時「づっ…ヅラ!?」
桂「ヅラじゃない。桂だ」
桂は不意に現れると、その着物は血に濡れていた。
銀時「てめェ、どうしたんだよ!?」
桂「昨晩、たまたまここの近くを通りかかったのだが…万事屋の前で弥生が女に連れ去られたところを見てな。だからそれを止めようとしたが…そこに高杉が来て…」
銀時「それで、殺り合ったのかよ!?」
桂「ああ。落ち着いた頃には弥生は居なくなってた」
銀時「チッ…どうすりゃいいんだ…っ」
銀時は乱暴に頭を掻く。