〜風そよぐ篇〜
□刹那
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弥生「仁・・・長い間、貴様を待たせてすまなかったな・・・」
仁「姉上・・・俺は・・・」
弥生「何も、言うな。貴様は・・・何一つ悪くない」
仁「姉上・・・」
弥生「また、逢おうぞ」
仁「・・・ああ」
弥生が穏やかに目を閉じると、仁は桜の花びらとなって消えた。
奈落「くっ・・・」
弥生「さあ・・・次は貴様だ、奈落」
銀時「おふざけはこれでお終いだ。クソ野郎」
奈落にふたりは刀を向ける。
弥生「“野郎”もつかぬくらいに・・・」
銀時「切り殺してやる――!!」
ふたりは奈落に向かって走り出す。
この上ない希望を胸に――。