〜魂の緒よ篇〜
□瞋恚
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弥生「我はあやつの苗字を知らぬゆえ」
高杉「弥生こそ口が達者だな」
高杉は煙草を消す。
弥生「不穏当な言い方だ。我は貴様と話したくはない」
高杉「俺も弥生を…“離したく”はねぇぜ?
高杉は走り込むと刀を構える。
弥生「っ……」
弥生もそれに反射したはずなのに、弥生の背からは血が吹き出て、前のめりに倒れ込む。
高杉は迷うことなく弥生に斬りかかったのだ。
高杉「朽ちるほど愛してやるよ」
高杉は刀をしまうと、微笑しながら弥生を見下した。
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