〜魂の緒よ篇〜

□瞋恚
5ページ/10ページ






弥生「我はあやつの苗字を知らぬゆえ」

高杉「弥生こそ口が達者だな」


高杉は煙草を消す。


弥生「不穏当な言い方だ。我は貴様と話したくはない」

高杉「俺も弥生を…“離したく”はねぇぜ?


高杉は走り込むと刀を構える。


弥生「っ……」


弥生もそれに反射したはずなのに、弥生の背からは血が吹き出て、前のめりに倒れ込む。

高杉は迷うことなく弥生に斬りかかったのだ。


高杉「朽ちるほど愛してやるよ」


高杉は刀をしまうと、微笑しながら弥生を見下した。









次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ