〜風そよぐ篇〜

□刹那
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弥生「言えぬのかァ・・・?こんのヘタレ」

銀時「・・・」

弥生「いや、もろ男ではないのか。男と女の狭間って所か。ん?だったらどうなるんだ?男なのか、女なのか?その狭間って何なんだ?オカマ?オナベ?」

銀時「ってどーでもいィィィ!!!」


全く良い感じの雰囲気をぶち壊しているこの会話は銀時の咳払いによって切り替えられた。


銀時「・・・弥生」

弥生「ああ、なんだ?」

銀時「俺は・・・お前が、好きだった」

弥生「ああ、知ってる」

銀時「お前をずっと、好きだった」

弥生「ああ、そうだな」

銀時「そして今も、お前を愛している」

弥生「ああ、我もだ」

銀時「え?」

弥生「なんだっ・・・何か文句あるか?」


銀時は少し赤くなった弥生を見て笑う。









「ねぇよ、バーカ」







―END―



風そよぐ 奈良の小川の 夕暮れは
 みそぎぞ夏の しるしなりける

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