青エク

□L続 ほしい言葉
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※これは「ほしい言葉」の娘verになります!!





よろしければどうぞ!







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家を出ていく事を決めたのはパパがママを思い出した時だった。



望んでいた事で泣きたくなるくらいに嬉しくて…



幸せそうな二人を見ていたら…もう…私の役目は終わったなと…思った。



ママを傷つけないように見張ってると…パパに言ったけどそれはただ不安だったからだった。



必死で二人の間に入ろうとして…



「まだまだ子供だな…」



ママをパパが傷付けた所で私は何も出来ないくせに…


行き交う人の流れを眺めながら



思わず笑ってしまった。



本当に…すごいと思う。



辛い別れがある事



二人は誰よりもわかっているはずなのに



また惹かれ合い…



きっともう離れない



私も…そうなりたいの。



私は人間じゃないし



知り合った人達はみんな私を置いていく



いつまでも年を取らない私を…気味悪がる人もいた。


それでも…



彼に出会えた事ですべてが許せる気がした。



どんなに困難でも…私は二人みたいに私も生きていきたい。



悪魔でも構わないと笑う彼に私も言ってあげたいの…


貴方が人間でも構わない≠ニ



きっと私が思ってるより辛い道が待っている。



いくら愛したって彼はいなくなってしまう…。



きっと泣く時も



もういっそのこと死んでしまいたいと思う時も



いつかやってくる。



それでも…






「待った?」





私の肩をそっと掴むパパそっくりの貴方。



「何かいい事あった?」



ねぇママ?



私にも出来るかな?



危険で燃えるような…



勇敢な恋が…



「どうかした?」



ママに今さら聞けないけどでもね?



貴方に出会うために生まれて来たんだ≠チて今…思う事が出来たの…。



大丈夫…だよね?



「私ね…」



私はゆっくりとプロポーズの返事をするべく言葉を紡いだ。



人混みの中で…たくさんの人間に囲まれながら…



私は初めて自分の道を…




歩み始めた。







20111215
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