青エク
□K続 二人の彼
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※「二人の彼」のメフィストverです!よろしければどうぞ!!
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彼女が風邪を引きました。
娘は自分が見舞いに行くから私には行かないでいいと言いましたが…
そうはいかずに私は彼女の部屋を訪れていた。
相変わらず人間というものは弱くて困ってしまいます。
「まったく…」
安らかに眠る彼女の手を握った。
安らかというか…
鼻水は垂れてますし
元から癖毛の髪は絡まり
鼻は真っ赤
「…実に興味深いです♪」
こんな貴女の一面も
そんな彼女を愛らしく思う事も
面白くて滑稽ですね。
彼女は私を選んだ。
それがたまらなく幸せで…夢のようで…
私は浮かれすぎているのかもしれません。
「…メ…フィ…スト」
彼女は夢の中で私の名を呼んでいるようで…
また私は浮かれてしまいました。
「はい。私はここですよ?」
彼女の手を握り締めて彼女の手に頬を寄せた。
夢の中でも私はうまく貴女をエスコート出来てますか?
ちゃんと貴女を愛せていますか??
早く起きて…その答えを私に教えてほしいです。
揺れる彼女の長い睫毛を私は眺めていた。
「ガチャっ」
そんな私達の元に…
「…失礼します…」
彼はやって来た。
「おや♪奥村先生ではありませんか」