青エク
□I続 季節外れの雪 後編
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※これは「季節外れの雪 後編」の夢主目線になります!是非とも本編をお読みになってからご覧下さいませ!
ではどうぞ!
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階段を落ちる途中に浮かんだのは前世の記憶だった。
メフィストのそばから離れないといけない時の記憶。
苦しくて辛くて堪らなくて…死ぬのは怖かった。
でも貴方があまりに哀しそうな顔で私を見つめるから…痛みなんてわからなくなった。
幸せだったの。
本当に幸せで幸せでもう十分だから…
また私を見つけて
とは言えなかった。
ただ幸せだったんだと…伝えたかった。
ありがとう…
そして…
貴方も幸せになって…
貴方を縛るつもりはない。
生まれ変わりなんてあるかわからない事を信じなくていい。
貴方は未来を生きて
私の分まで…幸せにならないと許さないわ…
結局すべて…言えないままあの時はサヨナラだった…
もうあんなのは嫌。
階段をおちながら…私は考えた。
私はまた死んだのかもしれない…不安で震えながら
私はぎゅっと閉じていた瞳をゆっくりと開けた。
目を開けたその時…そこには私を強く抱き締めるメフィストがいた。
彼は震えていた。
メフィストの手は強く強く私を抱き締めるから…
もう逃げる事さえ出来なかった。
メフィストの声が耳元で囁かれてまるで呪文みたいだった。
貴方が好きです
信じられなかった。
そんなわけないって思ってたから
もう貴方に愛される日なんて来ないと思っていた。
それでも構わないっ%