青エク
□E続 私に似た貴女
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※これは「私に似た貴女」の主人公目線です!
どうぞ!!
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理事長が私の部屋からいなくなって…私はもらった花束をひたすら見つめて考えた。
どうしたらいいのか…
何が出来るのか…
答えは出なかったけど…
私が理事長を好きだということは揺るぎない真実で迷いはなかった。
だから知りたいと思った。
理事長が私を見つめる時にどうして悲しそうな瞳をするのかを…
私の後ろに誰を思い描いているのかを…
知りたかった。
それを知らないと…
先には進めないと思った。
お願いして見せてもらった写真にうつる人はやっぱり私に似ていた。
理事長が何故…私を遠ざけようとしたのか…
私を見つめる時悲しそうなのか…
私との出逢いを運命だと言ったのか…
わかった気がした。
覚悟してたとはいえ
やっぱり悲しかった。
でも
写真にうつるその人はとても幸せそうだった事は…嬉しかった。
大丈夫だと不思議と思うことが出来た。
私には悪魔だからどうだとかよくわからない。
私が思っている以上に辛い道なのかもしれない…でも
理事長となら幸せになれる事を私は知っている気がした。
「…不思議…」
どうしてあの写真を見て懐かしい気持ちになったのかも私にはわからない。
答えは見えないし
私はまだ迷宮の中。
でもこの迷路から助け出してくれるのはきっと理事長だけだと思うから…
「会いたいな…」
自然と理事長の家へとむかう足は早くなっていた。
ふと見上げた空は茜色で
切なさが込み上げてきた。
伝えたい。
私の気持ちを…。
他でもないない貴方に…
「…ここにいらしたんですか…探しましたよ?」
後ろから聞こえたのは優しく甘い理事長の声だった。
私はゆっくりと振り返った。
今日は一年に一度の私の誕生日。
奇跡が起きてほしかった。
誕生日に本当にほしかったものは…
貴方だけでした。
20111027