青エク

□続 取り合えず寝ませんか?
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※これは「朝」アマイモンverヒロイン目線です。


よろしければどうぞ!!




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冷たい空気が頬をかすめた。



眠くてたまらなかったけど…あまりに寒くて目が覚めてしまった。



部屋の暖房をつけたいけど…その為には



「またか…」



私にしがみついて寝ているアマイモンをどうにかしないといけない…


抱き締めるとかじゃない…殺意を感じるほどにきつく私にしがみついている。


「う…っ」



体を動かすけど全然動けない。



アマイモンはいつも夜は寝ない…そのかわりたまに眠ると絶対に私が起こしても起きない。



「…アマイモンが起きるまで待つか…」



ハァと溜め息をつきながら眠るアマイモンを見つめた。



なんて無防備なんだろう…


今なら私にだって彼を殺せるわ。



ゆっくりと私はアマイモンの首に手をそえた。



「…」



アマイモンはふわふわしているから…



私にとどまってくれる確信なんてない…



いっその事…ずっと私の物に出来たら…



なんて…



「そんな永遠なんて…」



無意味だわ。



アマイモンは好きな物は好き過ぎて食べてしまう。



歪んだ愛だと思ったけど…


何となく私にもわかる気がした。



ゆっくりと私はアマイモンの首に触れていた手をはなした。



「…お似合いかもね…私達…」



歪んでる愛が心地いいなんて…



私はゆっくり抱き締めているアマイモンの体に腕をまわした。



うぬぼれじゃない…
アマイモンには私がいないとダメなの…


彼はまるで小さな子供だ。


幸せそうに安心したように眠る無防備なアマイモンが愛しくて狂おしくて…



私がそばにいてあげたい…守ってあげたいと思った。


そして願った



どうか…



「…ずっとこのままでいれますように…」







私とアマイモンに永遠がない事はわかっている。
私はアマイモンを残して死ぬ時がくる。



朝の陽射しの中私の心はまだ真夜中みたいに暗かった。



そして…



私がいなくなった後の彼はどうなってしまうのかを考えると私はとても二度寝なんて出来なかった。




20111024

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