青エク

□D続 花のブーケA
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※これは「続・花のブーケ」続編でメフィスト目線となっております!
本編をお読みになってからの方が楽しめるかと思います!




ではどうぞ




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彼女は誕生日に花がほしいと言った。



その笑顔が愛しいと思ったはずなのに…何故か悲しかった。



彼女がこの世を去った妻と同じ事を言ったからだろうか…



「花束がいい!両手に抱えきれないくらいの花」


必ず誕生日にはそう言う…遠い昔の妻の声が聞こえた気がした。






彼女に好きだと言われた時確かに嬉しかった。
それに嘘偽りはない。



「…しかし…急に怖くなりました」



妻が眠る墓石に触れながら私は呟いた。



繰り返される事に…



彼女を幸せにする自信はある…しかし



結末が怖い。



妻と過ごした日々は確かに幸せだった。



満ち足りていた。



妻の笑顔が好きだった。



なのに…



「何故でしょうか…」



今はもう貴女の最後に見た。死にゆく顔しか思い出せない…。



いつか彼女のそんな顔を見る事になる…



その変わることのない未来が怖いです。



「…結局は逃げたんです」


好きだと言ってくれた彼女から…



悪魔の話をしたのもそうだった。



私は自分で決める事を恐れて



すべてを彼女にゆだねた。


どんな結末が来たとしても…



彼女が選んだから仕方がないと



「これじゃ…本当に悪魔そのものだ…」



花言葉に込めた気持ちも



思い出してほしい



私は貴女に相応しい



すべて彼女任せだ



「なんて…大人げないんでしょうかね…」



彼女と共になる事がいい事なのかさえわからなくなっている。
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