青エク
□続 待ち人
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※これは「朝」雪男verヒロイン目線です。
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朝早く目を覚ました。
いつもなら雪男より早く起きる事なんてない…
でも目が覚めた。
何故なら雪男が泣いていたから
「雪男…?」
ただ静かに涙が雪男の頬を伝っていた。
怖い夢でも見てるのかな…?
雪男はいつも頼りになって…弱音なんて見せない。
それは付き合うようになっても変わらなかった
でも最近たまにこういう雪男の一面を見るようになった。
雪男の頬を伝う涙をそっと拭った。
「…雪男起きて」
悪い夢なんて見なくていい…そう思って雪男を起こそうとしたけど雪男はまだ夢の中だった。
いつもならすぐに起きるのに…そんなに深い眠りなのかな…?
「…ん…」
苦しむ雪男に私はどうする事も出来ない。
雪男の悲しみをすべてわかってあげる事は出来ない。
抱き締めて…
あげる事しか出来ない。
私は雪男をぎゅっと抱き締めた。
雪男の悪夢の理由は私にはわからない…でも…
「大丈夫だよ…」
私はそんな雪男を悪夢から救う光になりたい。
抱き締めた雪男は少しだけ震えていた。
忘れないでほしい。
どんなに辛くても怖い夢でも目が覚めたら私がいるから…
だから
「早く…帰ってきて」
おかえりって迎えてあげるから…
私は朝日がのぞく朝方に
悪夢にうなされる雪男の帰りを
待ち続けていた。
20111019