青エク

□続 叶わない恋 燐end
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※これは叶わない恋の燐endの続編です!
是非とも本編をお読みになってからご覧下さい★




ではどうぞ





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ずっとあいつが好きだった。だから誰よりも幸せになってほしかったんだ。



雪男でも誰でもいいから…ただそう思っていた。



でもあいつは俺が好きだと言った。嬉しくてたまらなかったけど…



サタンの息子の俺に誰かと結ばれる権利なんてないとわかっていたから…



あいつを傷つけると知っていて「ごめん…」と言った。



もう二度と会わないと決めた。あいつはいつか俺の事なんて忘れて幸せになると思っていた。



だから



10年後どうなるかなんて予想なんてつかねぇ



でも…待っていた。



桜がすげぇ散っててあの日みたいだった。



もしあいつが…奇跡みたいな事だけど…来てくれて俺を選ぶならもう迷わねぇと決めていた。



サタンの息子の俺はあいつを愛する権利なんてないってのは今もわかってる。



それでも資格がなくても…


一生に一度だけだ。



奇跡を望んでみたかった。


「り…燐?」



桜吹雪の中聞こえた声



振り返るとそこには昔よりすっげぇ綺麗になったあいつがいた。



抱き締めたあいつは泣いながら笑っていた。



俺も泣いた。



サタンの息子だろうが関係ない。誰よりもこいつを幸せにしたいと思った。



「…一緒にいこうぜ」



どんな困難でも大丈夫だろ?だから俺の手をとってほしかった。



ゆっくりとのばされるあいつの指…触れたお互いの指先は震えていたけど…



もう二度と離さないと心に決めた。




20111009

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