青エク

□続 叶わない恋 雪男end
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※これは叶わない恋〜雪男end〜の続編です。
ぜひ本編をご覧になってから見てください★



ではどうぞ!!











↓↓↓↓




彼女を困らせる為にこの恋があるなんて残酷だと思った。




きっと好きになったのは僕の方が先だった。



彼女が兄さんを好きになるよりも前から僕は彼女が好きだった。



その笑顔も僕を呼ぶ声も
彼女を作り出すすべてが愛しくて…



だから…彼女が兄さんを好きなんだと知った時にはただつらかった。



でも



その曇りない笑顔が向けられるのは僕じゃない事は知っていたけど…



それでも彼女の笑顔が見たかった。



普段から兄さんといた方が幸せそうに笑うから出来るだけ勉強してる時は邪魔しないようにしていた



彼女を兄さんの元に送り届けた後一人で歩く道はむなしかった。



苦しくて切なくて辛い恋だった。
それでも彼女のそばにいられないよりはましだと…



耐える事は得意だからと彼女のそばにいようと常に自分に言い聞かせた。



けど覚悟はしていても彼女の口から兄さんが好きだと言われた時はさすがに辛すぎて…彼女を困らせる事を言ってしまった。



悲しくなりたくて恋をしたわけじゃない…



彼女がもし…僕を好きになってくれたら…兄さんより必ず幸せにする…だから選んでほしい…いつも願っていた。



でもそんな日は来るわけがないとわかっていた。
僕が兄さんに叶うわけがない…そう思っていたのに…


「雪男が好き…」



なんて甘美な言葉なんだろう…。



雪が降る中彼女はそう言ってくれた。



いままでの辛いことなんかどうでもいい…



ただ彼女がほしかった。



腕に抱き締めた体は小さくて…愛しくてたまらなかった。



頭の中は彼女でいっぱいだった。



彼女が僕のそばにいてくれる。



同情やあわれみかとも思ったけど彼女の瞳に曇りはなかった。



こんなに人を好きになれるのはきっと一生に一度だけだから…



だから…どうか彼女を一生守らせてほしい…と僕はただ神に願って。



彼女の手を決して離さないと決めた







20111008

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