青エク

□@続 君に会いたい
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※これはメフィストシリーズ「君に会いたい」のメフィスト目線です!よろしければどうぞ!!






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妻が死んでしまってから幾度も季節が巡っていった。


そして



彼女を見つけた。



彼女は我が校の新入生だった。




見た瞬間に体が震え涙が止まらなかった。



声も…顔も…すべてがそのままではない…でも…



たしかに彼女です。



間違うはずがない…必ず見つけると約束したんです。


彼女は違う人生を…違う時を生きていた。
今回は私を選ぶ運命はたどらないかもしれない…



それでも信じたかった。



もう一度…あの優しい瞳を見たくて…



はじめて妻に会った時のように…また彼女をナンパさせていただいた。



すべてが以前のようにはいかないが…それでも…彼女の中に確かに記憶があると思うのです。



水族館が好きで



怒ってもすぐに人の顔色をうかがって落ち込む所も



以前の彼女と同じ…それ所か尚更彼女はとても面白い物となっているようだ



娘はかなり気にしているようだが私は心配などしていない。



彼女はただ幸せになればいい。



彼女が私を選ぶかはわからない…それでも誰よりも彼女を幸せに出来るのは私だ。



彼女を手に入れる為に手段なんて選ぶ暇はない。



彼女にまた巡り会えた奇跡を…無駄にするわけにはいかない



「なに笑ってるのパパ?キモいよ?」



ソファで紅茶を飲む私を見て娘は心底嫌そうな顔をしていた。



「いえ…ただ…神様に感謝してるんですよ」



「悪魔なのに?」



「たまにはいいでしょう…こんな奇跡めったにない」


いつも夢に見る。



淋しがり屋で泣き虫ででも誰よりも強い母親だった貴女が一人暗い中で私を待っている夢。



救いだしたい。



彼女を救えるのは私だけだと…自惚れかもしれないが私はそう思う。



次の日の朝。



いつものように彼女をストーキングして声をかけると…彼女はまるで以前のように…恋する乙女のような瞳で私を見つめた。



それを見た瞬間に私はほくそ笑み…小さな声で




「つかまえた…」



と呟いた。






20111006

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