スター☆ガール
□第2話
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〜土方side〜
アイツが喧嘩したと聞いて俺は保健室の前に来ていた。
ったく、アイツは。
忠告したにも拘わらず、また喧嘩しやがって。
別に心配だから様子見に行くわけじゃねェ。断じて違う。
俺はただ銀八に頼まれ事をされたから来ただけだ。
ブツブツと心中で言い訳を並べていると、扉の向こうからアイツの声が聞こえてきた。
「…ちょ、総悟、やめてよ!」
総悟?
何だ、総悟も来てんのか。
「暴れんじゃねェ。じっとしてろィ」
「ちょっと!変なとこ触んないでよ!」
──!?
オ、オイ、
中で何やってんだアイツら…
「い゙ッ!!?つ、ねぇっ…ちょ、痛い!」
「我慢しろィ。慣れてくればその痛みも徐々に快感に変わってくるから」
「本当かよソレ!…や、痛い痛い!そんなぐりぐり動かさないで!もっと優しくやってッ」
・・・・・。
「力み過ぎなんでィ。もっとリラックスしなせェ」
「無理だってば!もうっ、まじやめて乱暴すぎる!」
「これでも優しくしてやってんだがねィ、」
「ちょっとォォ!!何してんのォォオオオ!!!?!?」
俺はドアを思い切り蹴破り、一瞬にして吹き飛ばした。
「「え?」」
そこには双葉と総悟が……
「……え?」
あれ?
そこには椅子に向かい合って座る二人の姿。しっかり制服を着ている。
「どうしたの?トシ。凄い顔しちゃって」
「チッ。鬱陶しいのが来やがった」
「……お、お前ら…え?さっき何やって…」
「? 何って…、
総悟に傷の手当てしてもらってただけだけど?」
「………。」
第2話
外見だけで人の価値を決めるな