ひまわり
□♯6 相も変わらず
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「あら、銀さんおはよう」
「…おー。……はえーのな」
「まぁね。今日から私は万事屋の家政婦みたいなものだから。これからは毎日、私がご飯作るよ」
「…別に、飯とか当番制でいいって。今までもそうだったし」
「いいのいいの。私が勝手にやりたいだけだから。てかこれくらいさせてよね」
「……そうかい。んじゃあ、手伝ってやるよ」
「うわ、珍しく銀さんが優しい」
「何言ってやがんだ。銀さんはいっつも優しいだろーが」
6時に起床した私は、台所で朝ご飯の支度をしていると寝巻き姿の銀さんが眠たそうな目を擦りながら現れた。
普段から気の抜けた目をしてるというのに、寝起きの銀さんの目は更に酷い。
うん。
今日も元気に死んでいる。
あれ?何かおかしいぞ。
「銀さんって、いつもこれくらいの時間に起きてるの?」
「あー…いや、今日は偶々だ。……ちょっと眠れなくてよ、」
「…怖い夢でも見たの?」
「夢というか、俺の中の獣と葛藤してた。」
「獣と戦う夢を見たんですね。それはそれは、さぞかし怖い夢だったことでしょう」
「てめー馬鹿にしてんだろ」
「馬鹿にする?何を?」
「…あのなァ、こっちはマジでヤバかったんだからなァ。だってオメー、昨日ぶかぶかの俺の着物着て寝ただろ?」
溜め息混じりに言う銀さん。
……そうだった。
昨夜、神楽ちゃんの服がちょっと小さくて着れなかったから(なんかショックだった)銀さんの寝巻きの中で一番小さいやつを借りたんだった。
でも、
「それがどうしたの?」
「だから、お前が寝返り打った時…その…見えちまって」
「…え?」
「いや別に色気も糞もねェ白いパンツなんざ見るつもりはなかったんだけどよォ、あんまり大胆に見せつけてくるもんだから…ホラ、銀さんだって一応男だし?俺の獣が暴れ…」
「ケダモノォォオオ!!!!」
「ぶべらァア!!」