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□敵船・女海賊の苦悩!!(ファジー)
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あたい、ファジー。
ロイ様率いるリカー海賊団の紅一点、美しき女海賊さ。
あたいの魅力はこの豊満なダイナマイトボディに、思わずキスしたくなるようなぽってりした唇。
数多いる屈強な海賊どもはみ〜んなあたいのト・リ・コ・・・・・・だったのにっ!!
最近そうも言ってられなくなったのヨ。
それは・・・。
シリウス海賊団に乗ってきた女、○○の存在があたいのアイドルの座を脅かすからさ。
シリウスの船長はリュウガって言ってすべての海賊の頂点に立つ海賊王。
そしてうちのロイ様の昔からの知り合いらしいんだけど・・・。
なんでそんな船に一般人(しかも女)が乗ってんのさ!!
最初は大の女好きのリュウガの新しい愛人かと思ったんだけどさ、なーんかどうも違うみたいなのヨ。
まあねぇ・・・。
『女』っていっても、なんていうかさあ・・・まだガキぢゃん、みたいな。
なのにシリウス号のイケメンどもに至れり尽くせりされてるワケ。
ちょームカツクんですけど。
シリウスの男どもだけじゃないよ。
海賊たちの間じゃ、『シリウス号に乗ってる女が可愛い』なんてもっぱらの噂。
しかもうちのロイ様までそれはもう大変な熱の入れようで、寝ても覚めても「○○、○○、○○、○○」・・・。
うるさいったらありゃしない!
まったく、男どもはあんなペッタンコのどこがいいんだろうねぇ?
発展途上もいいところだよ。
あたいを見てごらん、ボン、キュッ、ボンッ!!――これが『女』ってモンさ。
風が吹いたら飛んで行っちまいそうなヒョロッこいナリして・・・顏は、・・・あたいほどではないけど、まあまあってとこかね。
でもあたいは負けたりしないよ?
今日もリカー号のこだわりのバスルームで、あたいはミラクルボディを磨くのさ!!
頭のてっぺんから足の爪先までゴッシゴシと磨いたら、体の隅々まで薔薇の香りのローション塗って。
ピンクでフリルのワンピースに編み上げブーツ。
裾から見えるのはふわんふわんのペチコート。
頭にはちょっぴり海賊らしくバンダナ巻いて。
まんまるチークとうるおいルージュでお洒落して、乙女なインテリアで満たされたあたいの部屋で寛ぐの。
乙女らしくレースなんか編んじゃって、サイドテーブルにはそうね・・・ハーブティーを用意しましょう。
さあ、これで女子力はバッチリだよ。
○○、どこからでもかかってらっしゃい!
海賊のアイドルの座はあたいのモンだよ!!
〜終わり〜