ご主人様とメイド

□嫉妬
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「きゃぁっ!!」



ベシャッ


思わず悲鳴が出て、その場に倒れた。

原因は簡単解明。メイド達が足をかけてきたから。

そのせいで持っていた洗濯物が床に散乱してしまったし・・・



「・・・最悪」



クスクス笑いながら、その場を後にするメイドたち。いい加減、我慢も限界に来ると言うものだ・・・

確かに、彼女達からすれば新米の私が綱吉様のメイドになるなんて綱吉様を奪われたようなものだから嫌がらせの一つもしたくなるかもしれない。

けど、そうと分かってても容認できるほど私の心は広くない。



「・・・なによ」



涙は零れなかった。ただ、反論出来ない悔しさで胸が気持ち悪くなる。

その気になれば、足なんて簡単に避けれるしあんなやつら簡単に殺せる。

仮にも一マフィアのボス候補なんだから。



「っ・・・。絶対、手ぇ出したら綱吉様にお仕置きされる」



彼はいつだって口実を探してるから


苦々しげに顔を歪め、仕方なしに洗濯物を持ってもう一度洗濯所へ向かった。
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