近年の急激な科学技術の向上により、空想上の生き物とされていた妖怪の存在が生物学的に証明された現代


しかし、彼等の姿は未だ公にはされず、世界中が躍起になり立証のため、妖怪の捕獲に乗り出す中、日本政府は他国や国民にすら内密に妖怪といち早く接触し、同盟関係を結んでいた。


直後に創立された『到来学園』は、表向きは最新の教育環境を整えた進学校だが、実際には妖怪のを引く者達を保護・援助する事を目的とした、妖怪支援施設の内の一つである。

四月から高等部に入学する、ある人間少女が一人。

妖怪にのみ感知出来て作用する特殊な『芳香』と称される香りを無自覚に体から放出する特異体質である彼女は、到来学園で絶対的な権力を所有する十人の『純血』の妖怪の頂点に君臨する吸血鬼紅雄への血液の提供を政府より義務付けられたのだった。



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