本編

□2章-ザン・ウィル・シー-
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第2章
ザン・ウィル・シー
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白い煙が晴れ、誰かがそこに立っていた。



「誰だ!!」
ペシミストが叫ぶ。





「よんだぁ〜?」


ズルッ!!
柚希がこけた。

胡蝶は相変わらずにこにこして見ていて…

「あら、可愛い♪」
…と胡蝶。

煙が晴れたそこに立っていたのは、

赤黒い少しボサボサのショートヘアにくりくりな目。
白い着物、赤みがかる黒の袴。
大きな数珠を肩にかけ…、
そしてなにより、身長が…


「俺と変わんねぇえ!!(≧Д≦)」
「"俺"?…ユズキって男?」
「あぁそうだ…って違う!今はそうじゃなくってお前!!」
柚希は現れた小さな少年を指差した。


「おれを呼んだのは……君?」
彼(?)はスッとペシミストを指差す。

「え〜っと…君は誰?」


少年は満面の笑みで答える。
「おれはザン!ザン・ウィル・シー!地獄の番人だっ♪」
何かかっこよく決めているが何気無くショボい…

……ん?ザン…地獄の番人…?
さっきどっかで聞いた気が……



「……う〜ん………」
ザンが名乗ってから、ちょっと考え込むペシミスト。


「そこの二人…は違う…ね。魔力無いし…そっちの髪長いひとは魔力でない力だし」

ん?俺と胡蝶の事か?
……俺は霊感とか全然ねぇから分かるけど…胡蝶はなんか力あるってのか…?


「あっ!」
「やっぱり君…だよね?」
「うん、忘れてたけど、さっき呼び出したんだった!」
えへへと笑って誤魔化すペシミスト。

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