本編
□1章─The first be late─
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……これからどうしよう。
鞄とか置いてきちまったし。
…やっぱ自毛伸ばすべきだったな…。
今更後悔したところで全く意味は無い。
トボトボと歩いていると、空から何か落ちてくるのが見えた。
「…なんだあれ?」
目を凝らしよく見ると、
逆さまに落ちてくる
人。
「……人間…!?」
パラグライダーも付けてないよあの人!!
「うわぁああああ!!」
こっちに落ちてくる…!
ドカーン!!!!
「…うわっ!」
思わず、腕で顔を隠す。
しゅうしゅうと煙をあげ、その人らしきものが落ちたあたりは何も見えない。
………どうなったんだろ…?
おそるおそる、その煙の方へと近付き……
「……だ、…大丈夫…ですかー……?」
白い煙がやがて晴れると、自分より少し背の高い青年がそこに尻餅をついていた。
「いってて……」
尻をさすりながらよろりと立ち上がり、少しぼーっとする。
そして口を開いた。
「……オレって誰?」
記憶喪失ぅぅ───────────!!!!!( ̄□ ̄;)!!
「…あっ…あの…記憶喪失?」
「さぁ?」
自分以外の事も忘れたのキミ!?
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