本編
□2章-ザン・ウィル・シー-
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一方、そんな柚希の心配をよそに本人達はというと。
「ペシミストぉ〜(;´д`)」
ザンが風呂場から出てこちらに来る。
「?どしたのザン」
彼が聞くと、ザンは途端に顔を崩しうるうるな瞳で今にも泣きそうな顔をした。
「せんざいぶくぶく〜…」
「えっ!?Σ」
聞くや否や、洗濯機のある風呂場へと走る。後ろからザンがゆっくり着いてきた。
「……ホントだぁ…(´ヘ`;)
とりあえず、電源落とそう;;」
柚希に昨日教わった、『洗濯機は何かあったらとりあえず電源落とす事』を実践。
《ピッ…ごうんごうん………》
「これで良しっ」
「……泡だらけ」
見事に風呂場は誰かが体を洗ったかのように泡だらけになっていた。
「あ〜…まぁ片付けようか」
「うん」
────数時間経過
「終わったぁあ〜…」
縁側に大の字に寝転び、おもいっきり伸びる。
「も〜…お昼じゃ〜…ん……」
片付けと洗濯物を干し終えただけだが既に疲れ果てたザン。
「オムライス作る?」
「…うんっ♪」
ペシミストはキッチンへと向かう。