ついんず

□05
1ページ/3ページ




だだだだだだだ


「…なんだ、朝からうるせぇな…」


だだだだだ、キキーバタン
『グッモーニン!じーんちゃーん!!』

「ぶっ!…おい晶…朝から跳び蹴りたぁどういう了見だ…」





『む、受け止めるとは…腕が上がったな…!』




「そういう問題じゃねぇ!」




『だって優紀ちゃんが起こせって言うからー』




「だからっててめぇ毎度毎度…起こし方っつーもんを考えろ!」




『うおっ!いきなり殴ってくるなよ!危ねぇ!』




「それをてめぇが言うのか!」





晶が仁の家に行くと毎回晶が仁を起こしに行く。問題はその起こし方だった。走って来てドアをバタンと開けて晶が仁に跳び蹴りをかましてくるのだ。仁も晶が何か悪巧みしていることを感じて起きるが、多少寝ぼけたところで跳び蹴りが来るので、モロに喰らうか、避けるかする。ちなみにその後は毎回大掛かりな喧嘩になるが、晶はやめない。
うおっ!お前女の子の顔狙うなよ!てめぇのどこをどう見れば女に見えるってんだ!よーしそこになおれ、ぶっ殺す。










『…あ、朝ご飯作ったんだった』




「晶、お前よくこの状況でそれ言ったな」






仁の拳を晶が顔の前で片手で受け止め、晶の拳を仁が片手で受け止めていた。要するに2人で同じ格好でぎりぎりと力比べをしている状態。
早く行こうぜ、冷めちゃう。…。





『二度寝禁止な』




「…」





『今日の朝はワカメとなめこの味噌汁と焼き鮭なー』






「……行く」






やっぱり食べたいもの同じたよなー。晶はそう言いながらリビングに走って行った。






確かに、仁と晶はそっくりだ。外見ではなく本質的なことが特に。と言うことは、



いや、俺は絶対あんな自由奔放適当人間なんかじゃねぇはずだ…!!








おいコラ仁!なんか失礼なこと思ったろ!わかるんだからな!
(……シンクロ面倒くせぇ)

次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ