ついんず

□03
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「…あれ?」


以前彩愛が晶に助けられてから3日が過ぎていた。
この3日間全くと言って良いほど呼び出しも嫌がらせもなかった。晶先輩効果パネェ。しかし今日になって下駄箱を開けると手紙が入っていたのだ。剃刀が入っていないことを確かめてから手紙を開けると、


「…!」




























先輩方が教室から出ていった。確かあの制服は高等部の制服だったはずだ。一体今日は朝からなんなんだろう。さっきの先輩方でもう12組目だ。先輩方は大体総じて
今まであなたがテニス部の方々にとって邪魔だと思ってたけど、違うみたいね。仕事もちゃんとしてるし、媚びだって売ってない。昨日気付いたわ。今まで本当にごめんなさい。これからもマネージャー頑張ってね!
みたいな事を言ってくる。朝下駄箱に入っていた手紙もそうだった。もう一度言う。何なんだ、一体!


「…小林さん…また…ですか…?」


「樺地くん…なんかもうびっくり!凄い変わりようだし。なんなんだーって感じ」


「……神崎先輩…だと…」


「やっぱりそうだよね、昼休みに風紀室に行ってみようと思うんだ。……にしてもこれどうしようか…」


「…ウス…」


樺地くんも若干引き気味のこの原因は、彩愛の机の脇にある荷物の山のせいだ。誕生日のプレゼントよりも多いそれは、さっきから彩愛に誤りに来た人たちが置いていったものだ。筆箱から上履き、体操着、教科書、さらにはipodまで!(しかも驚いた事に最新版だ!)彩愛から盗ったものを買って返してくれているらしい。自分がやったと言いだすのもびっくりだが、さらにそれを買ってまで返そうとするのも驚いた。そんないじめの犯人聞いた事がない。再三言おう。




何なんだ、一体!



晶先輩一体何をしたんだ!
キーンコーンカーンコーン
…小林さん…昼休み…です…



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