ついんず
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ところ変わってこちらは男子テニス部レギュラー、準レギュラー用部室
「はぁ。今日彩愛ちゃん来ぃへんかったなぁ」
「きっと忍足に会いたくなかったからだC〜」
「えっ!ちょっ…ひどない?」
テニス部は練習を終えて部室に戻ってきていた。跡部は自分はさっさと着替えて、部室においてあるソファーにすわって部員たちが着替え終わるのを待っていた。お前らうるせぇ、もう少し静かに出来ないのか。そう思うのもいつものこと。
しかし今日はマネージャーである彩愛が部活に無断欠席。普段から真面目にやっている彩愛が休むことさえ珍しいのにさらに無断欠席。忍足とジローの二人だけではなく全員が心配していた。
「なぁ…やっぱり小林、いじめとかあってるんじゃねぇか?」
そう口を開いたのは宍戸。着替える手を止めて心配そうに跡部に視線を投げる。
「でもでも、そんな話聞いたことないぜ?」
「今ももしかしていじめにあってるんじゃ…」
鳳がぼそりと言うと全員はっとしたように静まり返った。
「…探しに行ってくる。行くぞ樺地」
「ウス」
待って俺も行くで!俺も行くC!跡部に続いて全員が彩愛を探しに行こうと立ち上がってドアへ向かった。そして跡部がドアを開けると、ゴンっ!
『うわっ悪ぃ!大丈夫か?跡部』
外から勢いよく晶がドアを開けたので顔に思いっきりクリーンヒット。うわー痛そうだな。痛ぇよ!
てめぇよくも俺様の顔に…!
よ!亮ちゃん!今朝ぶり!
てめぇ聞いてんのか
…なぁ、なんでだれもアイツが彩愛抱えとることに言及せぇへんの?
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