おれのもの

□にーい
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俺に抱きつきながら、グスッと鼻水をすすって早一時間。



そろそろ離れて欲しい訳さ。


大塚の鼻水と涙で俺のワイシャツぐちゃぐちゃだし。





「あー、大塚?もう、離れててもらってもイイ?」



「…うっせ。クソ」





うん。

カスからクソへ、レベルアップしたみたいだ。





んー
それにしても大塚とは、話しが噛み合わないなあ。



俺は少し困って、眉を下げ大塚を見る。


「大塚の話しはあとで聞くから、とりあえず、今日は俺の部屋来ない?」



「はあっ?」



「あ、イヤだから。俺、後藤と同室なんだけど、後藤帰ってこねぇし…。だったら大塚に来てもらって、ゆっくり眠ってもらいたいなって…」





明らかに険悪な顔をしていた大塚は、俺の言った言葉に瞳を輝かせた。





「なんかさ!それってよ!青春みてえだな!友達みてえだな!」





瞳をキラキラ輝かせて、嬉しそうに言う大塚に少し罪悪感を感じた。


と、同時に笑いも込み上げてきた。


青春って!!!




「そ、うだなー。青春で友達みたいだな。」


「おう!」



こうして見てみると大塚って子供っぽいんだな。







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