おれのもの
□ぷろろーぐ
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「なあ!かんなー!!今日は皆と食堂で昼飯食おうぜっ!!」
――ああ、いつから
「…お前くんの?まじでやめろ。俺の愛弥が汚れる」
――いつから、親友にまでこう言われるようになったっけ?
「…。ごめん…今日は用事あるから、明日でも良い?」
「昨日もそう言ってたじゃねーかよっ!!かんなは1人で寂しいんだろっ!?俺が一緒に食ってやるからよ!」
「明日、な?」
軽蔑と嫌悪感を浮かべた突き刺さるような視線。
…まあ、俺はこんぐらいのことは気にしないんだけど。
流石に中学からの親友からあの目付きと暴言を言われると…ね。
結構きついねー。
転校生、河井愛弥が来る前では普通だったのになあ。
――――全てが変わったのは3ヶ月前。俺の全てを変えられて、奪われた。
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