掃き溜め


◆夕飯は粕汁になりました(海賊) 

※連載「ミドリ」夢主

「お鍋の季節ですねぇ」
「お、いいこと言うじゃねェか」
「……二人とも、何かを期待するような目でこっちを見んのはやめてくれやせんか」
「期待してるからな、実際」
「ですね」
「前々から言いたかったんですが、おれがメシ作ってるわけじゃないんですぜ」
「でも給仕長甘いですから」
「料理人とは違って頼めば大抵叶えてくれるしな」
「給仕長様々です」
「そういうわけだ、オウル」
(二人揃ってなんでこう……)
「「今夜のメニューは」」
「判りやした。頼んできやす」
「流石、話が判りますね」
「……副船長に」
「え」
「何でそこでベンなんだよ」
「進路を夏島にしてもらうだけでさあ」
「……シャンクス、何かしたんですか」
「……お前こそ」
「……給仕長がわがまま聞いてくれないなんて前代未聞ですよ」
「……俺は何もしてね……あ」
「何したんですか可及的速やかに謝ってくださいほら早く」
「待て待て待て待て! お前だって共犯だ!」
「何がですか」
「オウルのボトル勝手に開けたろ」
「ああ……開けましたけど、空けたのは八割あなたですよ」
「7:3……いや6:4ぐらいだろ。ペースかなり違ったし」
「……そうですかい。やっぱりお二人だったんですなあ……」
「給仕長……顔が、ひきつってますよ」
「ベーン! ちょっと来い、いや来てくれ頼むから!」
「またなんかやらかしたのか……、おい、どうしたオウル」
「……ありゃあ北の海の限定品でしてなあ……二十年ぶりに市場に出たもののどっかの成金が買い占めやがったからわざわざ掻っ払いに行った代物だったんでい……」
「お前去年失踪してたのはそのためか」
「副船長……っおれあどうしたらいいんですかい……!?」
「どうもこうも、また奪いに行けばいいだけじゃないですか? 海賊なんですし」
「おま……過激になったな」
「郷に従ってるだけですよ。それで、今夜は何鍋になるんですか?」

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空気読まないのもここまでいくと最強レベル。
お鍋良いですよね(*´ω`*)←ちょ
給仕長は年齢の割に感情的だと楽しいです、主に私が。

2011/12/09(Fri) 16:57

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