敵の敵は味方
□標的7
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やっと静かになった室内に\世の声が響く。
「怜斗は元気かい?」
『はい。相変わらずですよ』
「仕事は終わっただろう?敬語はいらないよ」
『\世って意外に頑固だね』
「ははは。…君は、確か復讐者で…」
『No.2だよ。怜斗や、復讐者としては出来ない仕事をする通称始末屋』
「君があの…」
いい香りがする紅茶を一口口に含む。
流石ボンゴレ…いい紅茶使ってる。
「黒紅鬼の噂は聞いてるよ」
『……なんて?』
「黒紅鬼は任務の成功率100%っていうのと悪逆非道」
『はは、任務に非道も何もないのに…ばかなやつら』
\世は吃驚した。
13、4歳の少女がこんなにも冷酷な顔をするのかと。
「…君は女の子だね?」
『うん』
「私から訊いておいてなんだが…いいのかい?隠しておかなくて」
『怜斗が言ったんでしょ?怜斗が気を許した人なら別にいーよ』
「そうか。いつまでここにいてくれるんだい?」
『ん?継承式が終わるまでかな、多分』
「じゃあ、屋敷内を案内しよう」
『ホントに!?助かる』
―――――――。
「覚えたかい?」
『大体ね…。しっかし、広いね〜』
「ははは、確かにね」
大体は回り終わり、庭で最後らしく庭を見に来た。
「う゛ぉおい!!!探したぞぉ」
『あ、鮫』
「鮫って言うんじゃねぇ゛!!おい、九代目!コイツ借りるぞぉ」
「あぁ」
『何勝手に言ってんだ、鮫!!\世!!…って、おい下ろせ鮫!!』
急に現れたスクアーロは捺璃を俵担ぎにし走り出す。
『\世の裏切り者ぉおお!!!』
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