貸出本

□絶対言ってやんない
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 「しまった」

 またやってしまった。

 ある晴れた日に、俺と兄貴は
 遊園地に来ていた。理由は兄
 貴が行きたいとか言い出した
 から。
 俺はあんまり兄貴を遊園地に
 連れていきたくない。
 理由は簡単。
 兄貴が逆ナンされるから。

 「はあ…だからいやだったのに」

 兄貴がトイレから帰って来ないと
 思ったらこの様だ。
 はあ、また溜め息が出てしま
 う。

 とにかく、兄貴を探さなけれ
 ばいけないと俺は速さとキック力
 が自慢の足を動かし始める。



 「はあっ…はあ…っ」

 何処にいるんだよ兄貴のやつ
 多分2時間くらいずっと広くも
 ない遊園地にいる筈の兄貴を
 探し続けている。

 体力だけが取り柄の俺でも流
 石に何周もすると辛い。
 はあはあと息を荒くしながら
 目に入ったベンチに座る。
 頬から顎へとかけて汗が落ち
 た。

 何処を探しても居ない。
 なら兄貴は帰ってしまったん
 だろうか。

 はああ、と大きな溜め息を吐
 いてしまう。

 もう帰ろう、そう思って顔を
 上げると見覚えのある横顔が
 俺の目の前を走り去っていっ
 た

 あれ、は…

 兄貴。そう思ったときには俺
 の足は既に動いていた。

 「兄貴っ…」

 パシッ

 俺は精一杯手を伸ばして、兄
 貴の手首を掴む。
 すると兄貴は驚いたようにこ
 ちらを振り返った。

 「アツ…ヤ…っ」

 兄貴がいきなりばっと抱き着
 いてくる。

 「うお!?」

 いきなりの兄の行動に驚いて
 いると、ぐすぐすと鼻を啜る
 音が聞こえる。泣いてんのか
 よ、と俺は笑いながら背中を
 擦ってやった。

 「ごめ、ごめんね…」
 「謝んなって」



 兄貴が落ち着いた頃に二人で
 最後にって事で観覧車に乗る
 ことになった。

 「うわあ…っ綺麗だね!!」

 観覧車の中でぴょんぴょん跳
 び跳ねる兄貴に冷や汗をかき
 ながら俺は兄貴に近寄った。

 「兄貴、」

 嬉しそうに振り返った兄貴に
 ちゅ、とキスをしてやる「なっ」

 「今度は公園にしようぜ」

 逆ナンしてる奴等に嫉妬してる
 だなんて言ってやらないから








 あとがき
 ぐだぐだなうえにもう何この
 ks作品…
 本当すいません!!ぴすたちお
 様!!シロアツとか書いたことなく
 てもう目茶苦茶でした…;;

 本当にすいません&相互ありが
 とうございました…!!



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