貸出本

□私は独り?
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※学ぱろ※
※皆中2※
※南→←←涼かも※
※基山くん少しだけ可哀想※
※一応ばっどえんど※













私と彼は元々仲が良かった訳ではなく、ただ同じチームに居ただけの存在で少し喋るだけ、と言う間柄だった
私はそれで良かったヒロトとさえ居られれば。そんな気持ちだった

別に、ヒロトじゃなくても良かった。只、私は独りで居るのが嫌だっただけだった
怖かった。虐められたことが有るわけではない、でも独りが怖かった
だから極力ヒロトと居たんだ。

いつの頃だろうか、南雲が苛々しだしたのは
南雲は最近暑石とヒロトが仲が良いことに何やら不満をもっていたようだ。本人は気付いてないみたいだが

見ていても気分が害されるし皆の雰囲気も悪くなるから私は南雲に部活の休みの間にメールをしてやった
『君は、暑石のことが好きなんだ』と、
誤解されるかも知れないが別に恋愛対象とは全く関係無い。
それに少し前から南雲に何故か私は相談をされていたから別に良いか、と思い携帯をエナメルバックの中に入れてスポーツドリンクを飲んだ。なんだこれぬるい。これこそ気分が害された
しょうがないからドリンクを呑みながら椅子に座っていたするといきなりドアが開いた

適当に顔を何となく上げるとそこには南雲がいた
珍しい。南雲が部室に来た。
何時もはエナメルバックを外に置くから部室に滅多には来ない
まあ私以外の人間はそうなのだが

ずかずかと私に寄ってくるような気がして驚いて思わず立ち上がり椅子をガタン、と倒してしまった
少し身構えると南雲はふにゃ、と笑ってありがとう、と私に言ってきた

いきなり何が何だか分からなくなった私は思わず、え?と南雲に問いてしまった


「だから、ありがとな」
「え、いやよく言われてる分からん」
「気付いたんだよお前のお陰で!!」
「私何か君にした覚えが無いんだが」
「え?あれお前のメールじゃないのか?」


あ、メール。あれか、
と言うと南雲は嬉しそうに首を縦に降った
そんな大した事は言っていないとぼそりと呟くと南雲は聞こえたのか嬉しそうにそんなことない、と言ってくれた
嬉しかった。褒められたことなんてあまり無かったから
顔が赤くなった、だから下を俯くしか無かった
何故顔が赤くなったのかは私には分からなかった



それから何の因果か私と南雲は急に仲が良くなった
違うクラスでもメールのやり取りをよくした
南雲と私は利害が一致するのが少ないわけでは無かった
そして私はヒロトを避けだした
南雲と居たくなったのだ。
嗚呼、私はなんて卑怯なんだろうかヒロトに嫉妬をしている南雲に好かれたいが為に私は避けたんだ
そして私は暑石に嫉妬をしだした
嗚呼、何て汚い人間なんだ私は



ある日の帰り道、南雲は言い放った茂人なんてもう知らない、と
私は嬉しかった
それを隠して、平静を保ちながらどうしたのだと尋ねてみた
すると南雲は言った
「ヒロトと仲良くなったのはアイツのせいだろ、」と
私は只、頷くだけにしておいた


「結局は茂人が悪いんだよ、誰にでもへらへらしてるアイツが」
「……うん」
「もうあんな奴知らない」
「…うん」
「俺、茂人のこと嫌いになっちまった」
「え、?」


驚いた。流石にそこまで来るとは思わなかったからだ。
せめてアイツと居るだけで辛い、とかそんな程度かと思った
でもそれだけ好きだったから、南雲はそんなことが言えるんだね、少し胸がズキリと痛んだ
何故胸が痛むのだろうか

そして次の日南雲に告白された
お前が好きだと。
私の返事は私もです。
見事成立した私達の関係



それから私達はヒロトに嫌いだと告げた
私もヒロトが嫌いになったからだ
南雲が嫌いなものは私も嫌いになった
するとヒロトの返事は知ってる。だった
その返事を聞いて南雲は一層苛々したようだった


「あいつマジで意味がわからねえ!!知ってたんならなんで俺らに近付いて来たんだよ!!」
「確かにそうだね、知ってるなら何でって話だしな」
「もうあんな奴知らねえ俺。帰るぞ」
「あ、うん。」



それから1ヶ月経った頃に私は立ち位置が分からなくなっていた
南雲はまだ気付いていないみたいだが完璧に私の関係なんてどうでも良くなっているようだった

そんなことを思っていた矢先、来てもほしくないメールがきた
内容はごめん、と一言だった
止めて、そんなこと言わないでよ
私を独りにしないで、やめてやめてやめてやめてやめてくれ
またメールが来た
『俺、お前を利用してた』
嗚呼…気付いたしまったのか
『お前に好かれてることを利用してた』
次々と送り込まれてくるメール
『結局、俺達の関係なんて』
そのまま電源を切った
もう見たくなかった
そのまま私は泣き崩れた
気付かなければ良かったのにと
わんわん泣いた



気付いたら夏休みに入っていた
部活にも力が入らず、皆に心配された
暑石にも凍地にも熱波にも…ヒロトにも。そして、南雲にも
私は苦笑し、少し体調が悪いからと言って部室に戻った
すると部室にヒロトが入ってきた
私は只、嗚呼打たれたりするのかな、私はそれだけ酷いことしたから別に良いと思った
私はヒロトの方へ顔を向けるとヒロトは私の頬を撫でてきた
驚いた
いきなり何をするんだ。
そう言ってやりたかったがヒロトの手の温もりに思わず涙を流してしまった

嗚呼もう下手な嘘を吐くのは止めてヒロトに謝ってしまおう


「ごめん…ヒロト…今までごめんね」
「ううん気にしないで、」
「ごめん…ごめんなさい…」
「風介、」
「私、南雲…っ南雲ぉ…」
「うん…うん…」



貴方は私の事をどう思いますか?









あとがき
一部フィクションですがノンフィクションでもあります
結局は女なんてそんなものなんだよ、全部私が悪いのだから

なんて言ってみる藤です!!
藤は正直最近友達と居るのが辛いです^^
だから最近ネット三昧万々歳だぜいヒャッフウ!!←
ニートになりたいと切実に思う(笑)

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