貸出本

□付き合って1日、
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※ばっどえんど※
※風介、ヒロト女体化※
※風介の呼び名が風※
※ヒロトと風介は姉妹※
※中途半端※
















私は学園一のイケメンと言われる南雲に恋をした
容姿は凄くチャラチャラしているような感じがするがそう言う訳では無いらしい。

それを知ったのが2年に入ってからだった
私と南雲は同じクラスの、何の因果なのか席が隣になった。

そして、私は南雲に恋に落ちた

南雲に恋をして3ヶ月、私はついに今日俗に言う告白と言うものをした
恥ずかしくてしょうがなかったけど、私は精一杯の気持ちを南雲に伝えた


「南雲、わ、私、な、その…好きなんだ!!」
「あ、ああ」
「だからつ、付き合って下さい!!!」
「……俺もお前のこと好きだったんだ!!その、だから宜しくな」
「…っ」


嬉しかった、だから泣いた
すると南雲は私の頭を撫でてくれた
暫くして南雲は部活があるからと言うことで私は図書室で待つことにした
……図書室だと南雲がサッカーしているところが見れるから。

数時間が経ってチラリと窓の外を見た
すると南雲もタイミングよく私の方へと見た
自分でも顔が赤くなるのが分かった
それを見た南雲がクスリ、と微笑んで手を降ってきた
恥ずかしかったけど私も手を降ると今度は少し驚いたような顔をして、ニカッと歯を出して笑いかけてくれた
そのまま私は顔を伏せて本に目を移した


ふと気がつがつくともうそろそろ部活が終わる時間になっていた
私は急いで本を片付けて鞄を抱えて階段を降りた

はあはあと息を荒くしながら靴を履いて急いで南雲の居る部室へと行くと窓からはやっぱり南雲が見えた
南雲、声を出す前に見たくないものを見てしまった

「っ…!!」

南雲が誰かとキスをしていたから。
誰かなんて知りたくなかった
でも神様は意地悪らしい。
丁度南雲が相手から顔を離した
キスをしていたのは「っ…」私の姉のヒロトだった。

胸が締め付けられるような感覚に陥った
私は、生徒玄関まで走って戻った
泣きそうだった。
何で、何で南雲と姉さんがキスを?
何で何で何で?
南雲、何で姉さんとキスをしてたの?
南雲、何で私の告白にOKを出したの?
ワカラナイ。分からなかった

私はそのまましゃがんで顔を伏せているとこちら側に走ってくる音が聞こえた
誰だろうか、顔を上げるとそこには、「南、雲…?」


「どうしたんだよ風?一緒に帰ろうぜ?」
「あ、うん…」
「?何かあったのか?」
「ううん」


何事も無かったように手を差し出す南雲に私は頑張って微笑んで手を掴んだ

帰り道、南雲は楽しそうに話してくれた
私も頑張って話した
笑ったりもした

そんな時に南雲がズイッと顔を近付けてこちらをじいー、と見つめてきた
私は顔を赤くして驚きながらもにへら、と笑うと南雲は「やっぱ似てんな!!」と嬉しそうに言ってきた


「だ、誰に?」
「んーヒロトにそっくりだ!!やっぱ姉妹だな」
「っ、……そ、そうかな?」
「アイツもモテるよな、」
「よ…く、私、には分かんないや」
「そうか?モテるんだぜお前等」


姉さんの名前が出るたびに胸が締め付けた
もうこれ以上姉さんの名前を呼ばないでくれ、笑えないんだ
私は苦し紛れに南雲に告げた


「私、今日早く帰らなきゃいけないから………、」
「そうなのか?」
「う、ん…」
「ならしょうがないな」
「ごめんね、」
「全然良いって!!じゃあな!!」
「うん。ばいばい」


私はそのまま、ただいまも言わずに家に帰って部屋に閉じ籠もった
ばたん、と扉を閉めてそのまま泣き崩れた


「うっ…ふぇっんふ、ひくっううっ…」


きっと南雲は私の事なんか好きなんじゃない。
姉さんと私を重ね合わせてるんだ、
悲しくてしょうがなかった
姉さんは容姿端麗で秀才、スポーツ万能だ
それに比べて私は太ってるし勉強だってそれなりに出来るだけで、おっちょこちょいだからスポーツをしても転けることが多かった
結局、何も出来ないんだ私は

今日は泣き疲れて私はいつの間にか眠ってしまった


神様は本当に残酷なことをする人だ。
私の気持ちなんて知らんぷりをして今日は快晴だった

いつもは食べる朝食を私は食べずに学校へと向かった
姉さんに何か言われたような気がしたけど無視をして逃げるように家を出て行った

今日は授業にも出ずに屋上に一人で佇んでいた

あと一歩踏み出したら死ぬな、なんて呑気なことを考えていた
南雲、私は姉さんの変わりにはなれないよ
悔しいけど、姉さんには勝てないもん

でも意地悪した南雲晴矢、君に復讐をしたいんだ
屋上の階段からバタバタと足音が聞こえた
バンッと扉を開いたことを確認して私は振り返ってにこり、と微笑んでやった


「なっ…何してんだ風!!」
「私は南雲の一番になりたかった、」
「何言って…」
「晴矢には、分からないだろうね、」


私はそのまま後ろに一歩、動いてみた
何も無いところを踏んだ私はガクッと片足を踏み外した
あ、落ちるな
南雲がこちら側へ走って来るのが見えた
そんな心配そうな顔をしないでよ、私を見て笑えば良いじゃないか
何で…ズルイ、卑怯だ、


付き合って1日、私は失恋をした

学校中に晴矢の泣き叫ぶ声が響いた。













あとがき
簡単に好きとか言ってほしくないですねb←
人の言葉は、それだけ重いのさHEY☆←

あ、風が太ってるとか言ってますが少し肉が付いているだけですよb←
実はこれには続きがあります…なんてww←

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