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□舞踏会
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『新人歓迎パーティー…、これは一体…』
「見ての通りだ。だが、少し違う。普通ならば、食事をして話し合うものだが、そんなつまらん遊びには興味がないからな。」
よく見ると、“新人歓迎パーティー”という文字の下には“舞踏会”と書かれていた。
『だから、舞踏会を…?』
「何か不満か」
『いえ、ただ少々驚いたもので…』
舞踏会も大して変わらないような気がするが…
「そこにも書いてあるように、舞踏会は明日の18時からだ。明日は業務など放っておいて準備をしろ。」
『承知しました』
扉に手をかけた時、声を掛けられる。
「言い忘れていたが、お前は夕食後にダンスホールに来い。」
『はい。』