main -Drrr!-
□white cloth
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ある日の朝
「臨也それどうしたんだ…」
「え…?あぁ、これ?」
臨也の指差す鼻には白くて薄い物が張り付いている。
毛穴ケアシートである。
「んー最近毛穴が開いてヤバイからねー。アイツらにいったらこれを貼れって言われたから。」
お前は女子かっ!!
つかここ学校だぞ、そーゆーのは家でやれ家で。
「アイツらって、君の妹達かい?」
「あ!新羅おはよー、うん、そーだよって、…シズちゃん?何…してるのかな?」
前を見るとシズちゃんの手があった。
「そいつを剥がす。」
「いやいや…まだ10分経ってないし!!」
「知らねーよ。見ててうっとーしいんだよ」
「はぁ?そんなのこっちの勝手じゃん!?ほっんとシズちゃんって自分勝手だよね!!つか、化け物?早く皆のために死ねよ。」
「ぁあ?」
同時に手に力が入り、3分の1ほどめくれてしまう。
まあ、半分臨也の自業自得だ。
「いやだー!!ドタチン助けてー」
「助けてと言われてもなぁ。」
ドタチンは臨也の頭を優しく撫でるだけで、特に助けようとはしない。
そんなことはお構い無しに白い物体はシズちゃんの手によってじりじりと剥がれていく。
「ドタチンー、ひどいー!!んんっ、ゃだっっ ぃ…いたっ ぃいたいっ!! ダ…メっ」
「な…っ、そんくらい我慢しやがれ」
「シズちゃん、い…たいっもっとゆっくり…っ、切れちゃう…からっ」
(こいつ…、色んな意味でヤベェ…)
おそらくクラスの男子(一部の女子も含む)全員が確信しているだろう。
そこらのAVよりずっとレベルが高い、と。
折原臨也の目の前にいる平和島静雄もまた、我が身の息子が上を向いていくのを感じていた。
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