切原赤也

□ふわふわ
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 ふ   ふ
   わ   わ




「ん……」

赤音の両手が、私の露になった乳房に触れる。
只、触れるだけじゃない。
軽く強く揉まれたり、乳首を重点的に触って来たり。
………まさしくそれは、性交前の愛撫と同じだ。

「っ、赤音、もう、駄目だ…」

これ以上続けられたら、本当にどうにかなってしまいそうだ。
私は慌てて赤音を突っ撥ねた。
赤音はと言えば、あんなことをするには似合わぬあどけない表情で、僅かに頬を膨らませている。

「えーまだ始めたばっかですよぉ?」

可愛い顔を情欲で濡らし、息を乱す姿はその幼い身体にまるで合っていない。
こんな彼女を、私は知らない。

「Hさせてくれるって言ったじゃないスか……あたし、もう我慢出来ません」
「……言ったが…今日はもう駄目なんだ…。すまない」

怖い。
そう一言呟いたら、赤音は一瞬だけ泣きそうな顔をした。

「ゆっくり進んで行きましょうね」

そう言う赤音が空笑いなのは、よく見なくても分かった。
期待させて置いて、土壇場で拒絶されたのに…笑える訳が無い。



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