=兎の夢(戦国BASARA)=

□空と雲の境目 7
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「じゃあ千穂ちゃんは俺様が運んどくから」

「げ。佐助に運ばれるのかよ」

「嫌だったら今日一日、その冷たい地面の上で過ごさせてもいいんだよ?」

「スミマセンデシター」





冷たい地面よりも冷たい佐助に笑みに反射的に謝るしかできなかった。


私が素直に謝ると、佐助は呆れたようにため息をついて私を運ぼうと手を伸ばしてくる。



が、その前に確かめたいことが私にはあった。





「ちょっと待って佐助」

「何?」

「・・・えっとね」





さっきから私の中、というか胸の辺りが少しだけ熱い。

それはさっき、とっさに風の力を使ったときから感じていたこと。



つまりこれは・・・。






スッと両手を胸の前に持ってきて静かに意識を集中させてみると・・・。







―――ヒュオッ







「・・・・・・おお」

「え?何、もう使えるようになったの?」

「すげ!私できたよ佐助!幸村!」

「見事でござる千穂殿!!」






手の平の中で、小さな風が吹く。

それは本当に小さな竜巻のように円を描いて回っていた。





やべぇ何か感動!
これが私の力!?ヒャッハー!!!!







「・・・へぇ。力の感覚掴むの早いね」

「えへへ〜♪
 なんかの漫画で、力を使う時は中心を定めるといいとか書いてあったの思い出して、
 その感じでやってみたの!」

「まんが・・・でござるか?」

「説明はcutで」

「わかんないってば」






面倒なんだもん説明。
どうせ説明したってわかんないでしょ。






と、まぁこんなわけで・・・・。





風属性!使えるようになっちゃいました!
万歳!やったね私!














早速コレを使ったいたずらを考えようと思いますw


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