=兎の夢(戦国BASARA)=
□空と雲の境目 7
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「おー。結構動きやすそうだね、これ」
私はキュッと紐で袖をたくし上げながらそう言った。
今の私の格好は男用の袴姿。
まぁ、着物なんか着ながら鍛錬なんて出来る訳ないし、これが妥当だろうと踏んでのコト。
そして場所は中庭。
中庭といっても、その広さは本当に驚いた。
・・・私の家一軒分以上あるんじゃないかなぁ・・・。
あれ?何かショックだぞ?
中庭の広さより狭い私の家って・・・・・・。
「千穂殿?如何なされました?」
「んあ?あぁ、いや・・・なんでもねぇよコノヤロー♪」
「煤I?」
「いや、それなんでも無くないよね千穂ちゃん」
クルリと可愛らしい目で私を見てきた幸村に、うっかりと本音を・・・ゲフンゲフン。
うっかりと心にも思っていないことを言ってしまう。
冷ややかに突っ込んできた迷彩猿に無視を決め込んで、“よし”と気持ちを入れなおした。
「さ!鍛錬しようよ二人とも!
何からするの?殴り合い?蹴り合い?一方的ないじめ?」
「ちょっと千穂ちゃん!?鍛錬の意味履き違えてない!!?
ていうか最後のは絶対違うでしょ!」
まったく・・・。
佐助は冗談が通じないなぁ。
そんな事分かってるに決まってるじゃないかw
ジョークだよジョークwwww
「千穂殿。まずは某と基礎的なところから初めてみては?」
「ふむふむ。基礎的なところ・・・ね。
具体的には?」
「そうでござるな・・・。
ではまず、素手で某と戦ってみませぬか?」
「よしきた!!
そのキレイな顔をボコボコにするつもりで行くからな!!」
ザッと一歩下がって拳を構える。
最後の言葉で幸村は一瞬ビクリと身体を震わせたが、ま、心配するな。
幸村は結構お気に入りの方だから変形するまではやらないよ!!!b
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