=兎の夢(戦国BASARA)=

□空と雲の境目 1
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『いやホントごめんなさい。
 僕が悪かったですすみませんでした』



大体10分後。

その綺麗な顔にグーパンチを叩き込んでやった私はコイツに土下座させている。



「で?私はあの世界に戻れないの?」

『申し訳ないのですが・・・戻れません』

「だから他の世界へ行けと?」

『はい。せめて他の世界をエンジョイしていただきたいなーと・・・』



でも、なってしまったもんはしょうがないんだよなぁ・・・。

まだ気分はあんまり晴れてないけど、何かコイツ、見た目的に神様っぽいし。

私ってば超心広いからこの辺にしとこうかなーww



「そんで・・・どこにいくの?」

『・・・戦国時代・・・・』

「・・・・あぁそうか。お前は私にもう一度死ねと言っているのか。
 テメェそんなに殴られてぇか?」

『ヒィッ!違うんです!戦国時代といってもただの戦国時代じゃなくて・・・!!』

「ただの戦国時代じゃない?」



グッと拳をにぎり直すと、男は青ざめた様子でそう言った。

戦国時代なんかにいったら、私みたいな一般人はすぐ死ぬだろうが。

ただの戦国時代じゃないってどういうこと?



『その・・・・BASARA、でして・・・』

「・・・え、BASARAって、あのBASARA?」

『はい』

「あの英語ペラペラな政宗が出てくる?」

『はい』

「ライダージャケットきた幸村が出てくる?」

『はい』

「・・・・マジかよ・・・」



BASARAは大好きだ。
なんたって、あのスタイリッシュアクションがたまらない。

個性的なキャラたちも大好きで大好きで。




あの、BASARAにいくの!?



「ええ!?ちょ、マジで!!?」

『はい。気に入っていただけましたか?』

「最高じゃん!お前マジナイス!!」

『よかった・・・。(もう殴られないで済みそう)』



何この展開!超美味しいんですけどっ!!

ひゃっはあああああああ!!!←狂



グッとガッツポーズをしていると、神様(仮)が、急にパチンと指を鳴らした。


とたんに穴が地面に開く。




私の足元に。




「ひぇ?ふああああああああああ!!!!;」

『では頑張ってくださいねー!
 ちなみにサービスで「力」も与えときますからー』

「てっめえええ!!!!
 次会ったら覚えとけよおおおおおおおお!!」



私の悲痛な叫びも虚しく、重力にしたがって暗い穴のそこへと落ちて行った。






なんだこの理不尽!!!!!!


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