=兎の夢(戦国BASARA)=
□空と雲の境目 1
2ページ/4ページ
「・・・・・は?」
『いやいや、「は?」じゃなくて。
ボクの話、聞いてた?千穂ちゃん』
ハイハイ聞いてましたけど。
私はその内容に「は?」って言ったのよお分かり?
目の前に広がっているのは、
@真っ白な世界。え?どこココ。
A背中から翼を生やした男の子。誰よお前。
です。
・・・・・・・・。
「ちょ、警察に連絡しなきゃ」
『ちょっとおおおおおおおおおお!?酷くない!?今説明したよね!ねぇ!?
ていうか、ここじゃ携帯繋がらないって!いやホントだから!!!!』
「うるさいな・・・。分かったから叫ばないでよ」
パッと携帯を取り出すと、目の前の男の子はそう叫ぶ。
一体なんなんだココ・・・。
夢か?夢なのか?
さっきの説明も訳が分からんし・・・。
先程私が彼から受けた説明。
それは、
『君、死んじゃったから他の世界に行ってもらいまーす☆』
てなものでして。
流石に無いだろ。コレは。
確かにさっきまでの記憶はあるよ?
学校帰りに、道路を渡ってる猫を見つけて、
撥ねられそうだったから助けたら私がドーン☆ってなったんでしょ?
心残りはたくさんあったけど、大好きな猫を助けて死ねるなら本望かなーなんては思ってたんだよ。
・・・無類の猫好き舐めんなYO!!←
とりま、そんなこんなで、自分でも「死んだかな、コレ」とか思ってたら、目の前にこんな世界が広がって、
そしてさっきのコイツのセリフ。
まったくもって、訳が分からん。
*