講師はつらいよ(笑)
□酒飲みパーチィー2
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「おっちゃん!!正十字麦酒、大ジョッキとユッケひとつ!」
「生ビール、大ジョッキとザワークラフトを頼む…」
「あの2人、メニューも見ないで早速頼んじゃってるよ;」
湯ノ川は飲む気満々なシュラとネイガウスを見ながら呟く。
「ごめんよ〜。ここにはユッケもザワーなんとかも、おいてないんだよ〜。でもここのナマコ酢は美味しいよ!」
「マジかよ〜」
「………………。」
シュラとネイガウスは、それぞれに出された酒を一気に飲みほした。
「「おかわり!!!!!!」」
「はぁ〜だからちゃんとメニュー見れば良かったのに……ね!佐藤く……!!?」
湯ノ川は同意を求めようと、さきほどまでいたとされる佐藤の方へ振り向いたが、そこには誰もいなかった。
「えっ?!」
もう一度シュラたちのほうへ目を向けると、佐藤と足立、川中と雪男がちゃっかりとすでに着席していた。
「えええ゛ぇ〜!!!?なにそれ?何でみんな行動早いの?」
一気にみんなから置いてきぼりをくらった湯ノ川は、立ったまま呆然としていた。
「まぁまぁ、早くお前も飲めよ〜ヒック…。」
「……意外とこのナマコ酢もうまいな。湯ノ川も食え…」
シュラとネイガウスにすすめられ、やっと席に座る湯ノ川。
「ひっく…もう無理……髪の毛が抜けちゃうもん…ヒック、ハックション!!!!!!」
「足立先生!大丈夫ですか?」
「あれ?奥村君は大丈夫なの?ヒック」
足立を心配していた雪男に川中が不思議そうに問う。
「何変なこと言ってるんですか!!僕はオレンジジュースで我慢しているんですよ!!」
「えっ!奥村君は酒飲みたいの?大人の気分味わいたいの?」
「そんなこと言ってません!」
川中におちょくられ雪男の眉間にシワがはいる。
「湯ノ川先生も飲んで!早くっ!!一番飲みたそうだったのにどうしちゃったんでちゅか。」
「わかったから赤ん坊言葉はやめてよ。」
佐藤にもすすめられ、今度こそビールを飲むことにした湯ノ川だった。