腐男子観察日記
□探し人
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学校が始まる初日の松野と祐のやり取り。
「今日から学校が始まる訳だけど、祐に注意があります」
「はい、先生」
勢いよく祐は手を挙げる。
「……好きだね、それ」
「なんか、教師と生徒って萌えない？」
「祐は、俺と萌える関係を築きたいの？」
「は！そうか、ダメじゃん」
あくまで見る立場のはずが自分で演じていた事に祐はようやく気付く。
「……続けて良い？」
「あ、どうぞどうぞ」
気分を切り替えて、松野は話を続ける。
「一番は、これ以上目立つなってこと。副会長のファンクラブは置いておいて、会長のファンクラブは過激派が多いし、釘も刺されてない。普段から俺も一緒にいるようにするけど、心配だから……」
制服似合ってるな、忍。
改めて松野を見て、人気のある生徒なんだと再確認する。
「聞いてる？祐」
「忍って、カッコイイよな」
「お前っ。急になに言って」
「昨日は顔とか見てて、全部ちゃんと見てなかったから…」
祐は松野を上から下まで眺める。
「モテそうな攻めの容姿だし、制服のジャケットも似合ってるし。カッコイイよな、忍」
「……嬉しいけど、嬉しくない」
「なんで」
こんなに素直に褒めてんのに。
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