ホンマに好きやねん

□05 坊の相談教室
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「なぁ、勝呂……相談があるんよ」



コイツもか………



「どないしたんや」
「あんな…廉造の事やねんけど……」
「おん」




「私、廉造がなんやイケメンに見えるんやけど、目の錯覚かいな」
「いや、それはちゃうで杉田」
「なんでや。まさか………勝呂、廉造の事……s」
「なわけないやろ!!………多分な。お前は志摩の事が好きなんや」
「…………」


あかん




杉田がフリーズしてもうた……





「坊ー志摩さんが坊のこと呼んで……あれ、陽菜さん」
「猫!!!廉造なんか放っといて、こっちきいや!!」
「お前は、俺ん家をなんや思うてんねん」
「我が家」
「アホか!!お前は坊主やないやんけ!!」
「え〜女子とは、会話にならへんわ。男子になりたい」
「お前、それ女子捨ててんで」
「せやから、私は廉造は好きやない。理由は女の子好きやから」




なんやねんそれ……


理由になってへんわ。




「なんや、わかりませんけど……陽菜さんはもっと、自分に素直になったらええんです」
「素直ねぇ」
「陽菜さんは、十分かいらしい女の子ですから、強がらんでもええんです」
「猫〜〜!!!!!」




コレ、俺より子猫丸の方がいい答えきたんやないの?


「坊より、猫の方が役にたったわ。堪忍な」
「……お前それ、失礼やで」
「猫、おおきに」
「いいえ」

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