ホンマに好きやねん

□02 トラウマになった
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「さて、お遊びもここまでや。お前らは数ヶ月後にはもう受験に行っているんやで。気ぃ抜いたらアカンで、特に志摩」



「なんで俺なん!?」


「お前が一番危険やからに決まってるやろ」



そうや、もっと言ってやれ。

だいたい、廉造は気ぃ抜け過ぎなんや。
昨日だって、急に電話かかってきた思おたら




「陽菜〜来週夏休み入るやん?で、祭りあるんやけど、一緒に行かへん?もちろん浴衣着てきてなぁ〜」




なんて、なまけた事言ってきよった。


と、いうか私は受験勉強をしなあかんのやけど………




まぁ、気分転換にはええかなとは思うけども………
まさか、2人きりなわけないよな………


うん、きっと勝呂も猫も一緒や………



と、いうか一緒やないと、色々危険なきがするわ…




キーンコーンカーンコーン




「ほな、今日の授業はこれで終わりや。今日教えた事ちゃんと覚えときやぁ」


はぁ……


やっと終わったわ………



「陽菜〜!!来週のことやねんけど!!」
「なんやねん」

「いや……空いとるか?」

「うん、空いとるよ。あ、勝呂達も一緒やんな?」

「ん?いや、俺らだけや」



え……

今、幻聴が聞こえたような……


「アカン、耳悪なったかな……」

「いやっ絶対そういう類いの事はせえへんよ!!?」

「ほんまか?」

「ほんまやて!!」

「え〜……」

「お願いやって!!2人やないと、アカンのや」

「ほな、しゃあないな………行ってやるわ」



ってか、なんやねん。

2人やないと、あかんって………


疑わしいわ………

「おおきにな!!ほな、また連絡しますわ」

「え…メールすんの?できれば、ここで伝えて欲しいんやけど」

「なんで?」

「だって、ケータイ触んのメンドイし」

「あ〜分かりましたわ。でもな陽菜………」



ん?

なんやねん、コイツ。



ためやがって





「なんやねん」

「授業に遅れるんは、陽菜やで?」

「え?」



キーンコーンカーンコーン




「あぁああぁぁあぁ!!!!!!!!!」


しまった。

遅れてもうた。


「どないしてくれんねん!!!」

「いや、俺はちゃんと伝えたで?心の中で」

「発声せえや!!あぁー皆勤賞がぁ〜……」

「大丈夫や陽菜!!俺も皆勤賞のがしたし!!」

「ってかあんた、皆勤賞やったんかい!!」

「あ〜……久々にこない元気な陽菜見たわ」



はい?


何を言い出すんだコイツは……

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