ホンマに好きやねん

□01 物語の始まり
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小さい頃から悪魔が見えていた。
最初はその悪魔におびえとった、けれど。
家族もなんも頼れんなか……
あの3人だけが私の唯一の頼りだった。






「なぁなぁ、陽菜〜!!!」

「答えなら、教えへんで」

「ちゃうねんて!!次、数学やろ?せやから、教えて欲しいねん」

「答えを?」

「ちゃうわ!!!どんだけ俺、答え教えてほしい人やねん!!」

「いやや、自分で考えぇ」
今、私と話しているのは幼なじみ第1号の



志摩廉造。




廉造とは、生まれた時から一緒やった。
もっと細かく言えば、生まれる前から……母親の腹ん中おる時から一緒。





「志摩、お前たまには自分で考えぇや」

「坊までそないな事言うてぇ〜…」
このヤンキーみたいな奴は幼なじみ第2号の



勝呂竜士。



志摩家がお世話んなっとた、坊の寺に遊びにいった時に出会った。





「志摩さんは、志摩さんなりに考えてはったんですよね」

「猫〜!!猫は私の究極の癒しやぁ〜」

「ちょっ陽菜!!子猫さんやのーて、俺は!!?」

「アンタは、究極の変態や」
そして究極の癒し、幼なじみ第3号の



三輪子猫丸。



坊と同じ時に出会った。
私は、究極の癒しやと思っとる。





「ってゆうか、教えて欲しいんやったら、なんかくれや」

「せやったら俺をあg「コイツにねだったんが間違いやった……」




志摩は泣きそうな顔しながら、それでもお願いしてきた。


しつこい奴や………。
坊に教えてもらった方が、確実に分かるんに…




「まぁ、ええわ。特別に教えてやるわ」

「ほんま!!?」

「そのかわりに、私になんかおごってや」

「ハイ………」


しぶしぶ志摩はノートとシャーペンを持ってきて、私の後ろに座った。



「なにしとんのや」

志摩の頭には”?”が浮かんでる。




「廉造はここやろ」

と、私は隣の席を指す。



「後ろに座ったら、私振り向かなあかんやん」



背中痛なるわ。ボケ。




「アカンえ。陽菜が急に優しなったで」

「勘違いすんな、変態。はよぉ分からんとこ言え」

「えぇ〜…陽菜がツンデレに目覚めはったかと思たわ」

「…………」

「ここです、陽菜さん」

「よし」




私は、廉造に懇切丁寧に教えた。



つもりだった。





「あかん!!!全く分からへん!!」

「なんでや!!今、杉田めっちゃ分かりやすかったやん!!!」

「分からへんもんは、分からんのです!!」

「ほんまアホやな」

「ひどいですわっ!!陽菜と坊、2人揃って!!」



せやから、勉強せえへん廉造が悪いのや。

言ってやりたかったけど、可哀想やったから言わへん。



「しゃあない、分かるまで教えてやるわ」

「あかん……陽菜が優し過ぎて往生しそうや」

「はよせんと、先生来んで」





______________________________



はぃ。


管理人のうさ・×・です☆



ほぼ会話文でしたね☆



次からゎ、もっとちゃんと書きます…
 

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