Short story
□Bonnr chance
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僕が日本に来てこの星月学園に来たのは
月子に会うためだった。
最初は錫也や哉太に対して反感を持っていた。
月子だけでよかったんだ。
でも2週間もすると友達も悪くない
そう思えるようになった。
これも3人のおかげ。
それからは3人と一緒に居る時間が多くなった。
そんなある日の放課後の事だった。
今日は月子も部活が無いらしく、
4人で帰ろうとしたそのときだった。
『月子ちゃんいるー?』
女子生徒…?
月子のほかにも居たの?
月子は「どうしたの?」って聞きながら
小走りで女の子に近づいた。
「ねぇ、錫也、あの子は?」
「あぁ、俺も話した事ないから
よく分からないんだけど多分斎藤さんじゃないかな?」
「あのメチャクチャ頭いい奴だろ?
入学式で生徒代表やってたよな」
「哉太には聞いてないよ」
「なんだと!?」
「はいはい、喧嘩しないの」
僕はこの時なぜか彼女から
目が離せなくなった。