桜 雷
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すべて話し終わったあと
――ダンッ!!
高杉が床に拳を突き立てた
高「名無しさん…悪ィ。
そんな辛い思いさせちまって…
俺はお前を守った気で…」
高杉は
悔しそうに唇を噛む
銀「やめろ高杉。
俺が油断しなけりゃ…
俺は名無しさんの兄貴なのに…
誰よりも
天人嫌いの名無しさんを
こんな目にあわせたのは
俺の責任だ」
桂「名無しさんがどれほど
辛かったかなど
想像もできん。
だが「みんな、もうやめてよ」
己の無力さを
嘆く3人に
名無しさんは
優しい笑顔をむける
.