仮名

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「お前っ…辞めろ!」





「リヴァイ…
どう、いう…ことだ」







「アイツ、死ぬ気だ!」



「なん、だと…」

























「許して、エルヴィン…」




名無しさんは
ずっと後ろを向いたまま
俯いている














「だめだ、名無しさん…」



そう言ったエルヴィンに
名無しさんはようやく
振り返って儚げに微笑む

















「あたしは、
あなたたちに
生きていて欲しいから」








「……辞めてくれ…」














エルヴィンは
そう言って手を伸ばすが
名無しさんはさらさらと
額の包帯を外していく







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