仮名

□2
2ページ/3ページ








「……それを、証明できるか」





エルヴィンもナイルも
名無しさんをじっと見る
するとふぅと息を漏らし
名無しさんはエルヴィンに向き直る








「……エルヴィン団長
失礼を許して下さるのなら…」



「構わない」




「では、座っていただいても?」






そう言って
エルヴィンを座らせると
名無しさんはゆっくり、
額に巻いていた包帯を取る


















「何をする気だ」

ナイルがいらいらしたように
名無しさんを見る










「失礼、しますね」



そう言って名無しさんは
エルヴィンを抱き締める






「??!!!」


「貴様っ!」





「ナイル、大丈夫だ」






エルヴィンは
突然の行動に驚いていたが
ナイルを制する









すると
体に暖かいものが流れ始める









「よし

どうですか」







エルヴィンが
目を開けて立ち上がると
嘘のように体が軽くなっていた




.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ